未来に残る最強名馬達《ハープスター》

未来に残る最強名馬達《ハープスター》

「速く走る」ことを宿命づけられ、この世に生を受けてきた競走馬たちですが、その類まれなる才能を発揮できないまま、現役を終えるケースは非常に多いです。「ハープスター」。彼女もまたそんな悲劇の1頭です。

ハープスターは父ディープインパクト、母ヒストリックスターの間に鹿毛の牝馬として誕生します。生年月日は2011年4月24日生まれ。生産牧場はノーザンファーム、馬主はキャロットファームと、いずれも日本を代表する競馬界の盟主です。

調教師は栗東の松田博資。通算成績は11戦5勝。主な勝ち鞍は新潟2歳ステークス、チューリップ賞、桜花賞、札幌記念など。この中で印象的なレースと言えば、新潟2歳ステークスと桜花賞です。新潟2歳ステークスでは後に皐月賞を制覇するイスラボニータに圧勝。しかも直線入り口までは後方に位置しながらの差し切り勝ちでした。

桜花賞も同様であり、直線後方から他の17頭を全て抜き去り、見事栄冠を手にしました。その次元が違うと思わせる走りは、日本馬として初の凱旋門賞制覇を期待させる活躍っぷりでした。凱旋門賞のステップレースとして選択した札幌記念で現役日本最強馬の呼び声の高かったゴールドシップを破り、万全の状態でフランスへ渡ります。そして凱旋門賞のレースでも、いつものハープスターの走りを予感させる後方待機。しかし最後の直線でそれなりに伸びたのですが、大きく届かず6着と惨敗。どこで歯車が狂ったのか…。ハープスターの場合はこの辺りなのかもしれません。

国内に戻っても本来の走りは身を潜めます。あの驚異的な末脚は見られず、最後の直線は他の馬と脚色が一緒になってしまいます。結局ケガも重なり、競走馬としては早い引退となってしまいます。デビューから数々の競馬予想誌のトップを飾ってきた素質馬としては物足りない生涯成績となりましたが、繁殖牝馬として、今度は子供達にその最強の走りを引き継いでもらいたいものです。

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